一枚板とインテリアの調和|床材の色を活かしたコーディネート術

2024 / 9 / 9

一枚板の魅力を活かしたインテリア

一枚板とは、一本の木から切り出された無垢板のことです。節や木目の個性がそのまま活かされており、自然の美しさを感じられるアイテムとして人気があります。ダイニングテーブルやデスクのほか、カウンターテーブルやドアなど、さまざまな用途で活躍します。一枚板を取り入れたインテリアの醍醐味は、曲線を描くフォルムや個性的な杢目を楽しめる点。世界にひとつだけのオリジナル家具が手に入るのは大きな魅力です。部屋にあたたかみをもたらしつつ、ほかの素材にはない高級感も演出できます。

どんなスタイルのインテリアにもなじみやすい

目線が集まるフォーカルポイントとして力強い存在感を放つ一枚板ですが、不思議とどんなインテリアにもなじみやすいもの。自然素材を使ったアイテムは、置くだけで部屋に落ち着きとやすらぎを与えるので、モダンな空間にもクラシカルな空間にもスッと溶け込みます。 ナチュラルな魅力にあふれた一枚板は、自然を感じさせる北欧風インテリアにもぴったり。グレーやくすんだブルーなど、北欧らしいやさしい色合いの壁紙や家具ともよく合います。一枚板自体に存在感があるので、デザイナーズ家具と合わせてもお互いが引き立つでしょう。

デザイン性が高い一枚板は、クールでスタイリッシュな部屋にもぴったり

一枚板を使ったアイテムは、ステンレスやアイアン素材の多いクールな部屋にもぴったりです。スタイリッシュな空間との相性もよいため、タイルやコンクリート壁と組み合わせるのもおしゃれ。高いインテリア性を持つ一枚板だからこそのメリットです。たとえば、ミニマルなリビングに一枚板のテーブルを置けば、まるでアートを飾っているかのような気分も味わえます。インダストリアルな空間でも、金属やコンクリートの冷たい質感と対比させることで、バランスの取れたインテリアが完成します。

和室とも好相性。和モダンな空間演出にもおすすめ

天然木を使った一枚板は、伝統的な和室はもちろん、置き畳を敷いた和風スペースとも好相性。高級感ただよう一枚板の座卓なら、来客をもてなす際にも活躍します。お気に入りのテーブルが話題のきっかけになることもあるでしょう。 和室というと明るい色味のケヤキなどを思い浮かべますが、コントラストのはっきりしたモンキーポッドなどの一枚板なら、和モダンな空間にもよく合います。国産の木だけでなく、外国産の木も和の空間にマッチします。

床材の色と一枚板テーブルの空間コーディネート

床色とテーブルの色は統一したほうがいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。一枚板のダイニングテーブルなら、ライトな床にもダークな床にもしっくり合います。目指すインテリアに合わせてコーディネートしていきましょう。

ライトな床色 | ダークなテーブルでコントラストを作り出す

最近人気が高まっているのが、白っぽい明るめの床色です。空間が広く感じられる分、家具も明るいとメリハリのないぼやけた印象になりがち。そこでダークな色合いのテーブルを合わせると、テーブルが部屋のアクセントとして映えて、モダンで洗練された雰囲気を与えます。 カジュアルな印象のほうが好みなら、明るめの樹種を選んだり、細いアイアンの脚を合わせたりするのもおすすめ。一枚板に上質感があるのでチープにならず、明るいなかにもインパクトのあるインテリアが作れます。

中間色の床 | 同系色のテーブルなら統一感と落ち着きが生まれる

明るすぎず暗すぎない床色の場合は、同系色のテーブルが合わせやすいでしょう。たとえば、床とテーブルを同じウォールナットでそろえれば、グッと統一感がアップ。部屋全体がまとまりやすいので、落ち着いたリラックスできる空間を演出できます。高級感のある組み合わせですが、色味を合わせたことで単調な印象になってしまう場合も。床とテーブルがそろい過ぎていると感じたら、ラグマットや観葉植物をプラスしてみましょう。空間に奥行き感がでるうえ、居心地もよくなります。

ダークな床色 | 床より明るい樹種を選べば、テーブルの存在感が引き立つ

一枚板テーブルを目立たせたいときは、床より明るい色味のテーブルを合わせるとさらにテーブルのインパクトが大きくなります。床の暗さもやわらげてくれる組み合わせなので、部屋が広く見える効果も期待できます。部屋にしっくりとなじませるコツは、ソファの脚や椅子の色をテーブルとそろえること。バランスを取りやすくなるので、テーブルだけが浮いてしまうこともありません。黒のランプシェードや黒のフレームを使った絵を飾って、空間を引き締めるのもおすすめの方法です。

一枚板をインテリアに取り入れるときのポイント

存在感あふれる、個性豊かな一枚板。インテリアに取り入れるときは、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

個性豊かな杢目を引き立たせるなら、シンプルな空間に合わせる

年輪の模様を指す「木目」のほかに、「杢目」と呼ばれる特殊な模様が楽しめるのも一枚板の魅力です。杢目とは、気象や傷などが影響して年輪が変化したもの。杢目にはさまざまな種類があり、同じ木でも切り取る場所によって表情が異なります。 個性豊かな杢目を引き立たせたいのであれば、できるだけシンプルなインテリアに合わせるのがポイント。とくに床の木目がはっきりとしている場合や、ほかにインパクトの強い家具がある場合などは、せっかくの杢目が目立ちにくくなってしまいます。

レジン仕上げも候補に入れて

レジン仕上げとは、レジンという透明な樹脂を組み合わせたもの。テーブルには向かない形の一枚板も、周囲をレジンで固めることによって、長方形のテーブルに仕上げることができます。また、一枚板に開いた隙間をレジンで埋めて形を整える場合もあります。 レジン仕上げの一枚板は海外ではリバーテーブルやウッドリバーテーブルと呼ばれ、まるでアート作品のようなものも。レジン仕上げに対応したオーダー家具店などで、気に入った一枚板を使ってテーブルを作ってもらうのもよいでしょう。

テーブル脚や椅子とのバランスもチェック

テーブルとして使う場合は、脚の素材やデザイン、合わせる椅子とのバランスにも注目するとよいでしょう。一枚板のテーブルなら、どっしりとした木の脚のほか、細いアイアン製の脚ともよく合います。脚の長さを替えれば、ダイニングテーブルからローテーブルへのリメイクも可能です。 デザイン性が高い一枚板テーブルですが、どんな椅子でもフィットしやすいところがうれしいポイントです。簡単に統一感を出したいときは、樹種や色味を合わせるのがコツ。真っ白なイタリア製の椅子などを合わせて、スタイリッシュにまとめるのもすてきです。

まとめ | 一枚板とインテリアの調和を意識しよう

一枚板とインテリアの調和を図るためには、床材の色を活かしたコーディネートが重要です。床材の色に合わせて一枚板を選ぶことで、自然な統一感とバランスの取れた空間を演出できます。床色と一枚板テーブルの色味をそろえれば、統一感のあるコーディネートが完成。また、アクセントとして床色と異なるトーンのテーブルを配置することで、インテリア全体に動きと魅力を加えるのもおすすめです。

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