木のまな板の手入れ方法

2024 / 6 / 28

なぜ手入れが必要なのか?

木製まな板に手入れが必要な理由は、主に2つ。1つ目の理由は、手入れすることで細菌や雑菌の繁殖を防ぐため。食材を切る際まな板は細かいキズがつきますが、その中に入り込んだタンパク質汚れなどが腐敗すると、雑菌の繁殖につながります。もう1つの理由は、割れや傷みを防ぎ、まな板の寿命を延ばすためです。水分を含む木製まな板は、急激な温度変化や乾燥を嫌うもの。日常的な手入れで、反りや割れを防ぐことができます。

木という性質上、きちんと手入れしないと黒ずみが生じたり、反りが発生したりします。木製まな板はプラスチック製に比べるとカビが生えやすく、カビを放っておくと黒ずみになってしまうことも。また、濡れたまま長時間放置すると、カビが生えやすいだけでなく、反りの原因になってしまいます。きれいな状態をキープできるようメンテナンスすることが大切です。

まな板の手入れ方法

日常の手入れ

基本の手入れは、まな板の使用後に必ず行いましょう。使う道具や洗い方はメーカーなどによっても異なりますが、ここではおすすめの方法をご紹介します。

  1. 1.タワシを使って水洗いする
    使用後はタワシで木の目に沿って水洗いします。洗う道具はスポンジでもいいのですが、おすすめは昔ながらのタワシ。細かい繊維が木の目の隙間に入って、しっかりと汚れをかき出してくれます。まな板を傷めるので、金タワシや食洗機の使用はNG。

  2. 2.汚れが気になるときだけ洗剤を使う
    肉や魚を切っていないときは、水洗いだけでも大丈夫。水で流しながら、まな板についた汚れをタワシでゴシゴシと洗いましょう。肉や魚を切ったときや油分残りが気になるときは、中性洗剤を使って洗ってもかまいません。洗剤のすすぎ残しがないよう、しっかりと流してください。

  3. 3.お湯で流すのは仕上げだけ
    洗い流すときの注意点は、いきなりお湯を使わないこと。お湯の熱で肉や魚のタンパク質が固まってしまい、汚れが取れにくくなってしまうので注意が必要です。どんな食材を切ったあともまずは水洗いして、お湯で洗い流すのは仕上げだけにしましょう。

  4. 4.肉や魚を切ったときは熱湯消毒する
    生肉や生魚を切ったときは、まな板の表と裏にまんべんなく熱湯をかけておくと安心。とくに、梅雨時などは細菌・雑菌の繁殖を防ぐため、こまめに熱湯消毒するのをおすすめします。

  5. 5.乾いた布巾で水気を切り、しっかりと自然乾燥する
    洗い流したら乾いた布巾でよく水気を取り、しっかりと自然乾燥させます。風を当てて陰干しするのが理想的ですが、難しい場合はまな板の表面が下にならないよう、できるだけ立てた状態で乾燥させてください。

定期的な手入れ

木製まな板を長く使うなら、定期的な手入れも取り入れましょう。少し手間をかけて手入れすることで、美しい木の質感を保ち、清潔に使い続けられます。

  • ・黒ずみやニオイが気になったら
    プラスチック製まな板と異なり、木製まな板は基本的に漂白剤が使えません。黒ずみやニオイが気になるときは、塩や重曹でゴシゴシとこすってみましょう。こびりついたニオイには、酢やレモンでこすり洗いするのも有効です。仕上げはしっかりと水やお湯で洗い流してください。

  • ・しつこい汚れには紙やすりを使う方法も
    重曹などを使っても黒ずみが取れないときは、市販の紙やすりで軽く削ればある程度復活します。削ったあとは、木のまな板用のオイルなどを塗ってケア。木製食器専用のミネラルオイルや、亜麻仁油・オリーブオイルなどを薄く塗布してもOKです。オイルで手入れすることで、乾燥も防いでくれます。

  • ・メーカーに削り直しを依頼するのもあり
    紙やすりでかえって傷つけることもあるので、ひどい黒ずみの場合は、対応しているメーカーに削り直しを依頼するのもおすすめ。費用はかかりますが、包丁のあたりもよみがえり、木の香りも感じられるようになります。

まな板の適切な保管方法

保管場所の選定

木製まな板は、できるだけ風通しのよい乾燥した場所で保管してください。木目が縦になるよう、まな板スタンドなどに立てかけておくのが基本。穴あきタイプであればフックで吊るして保管するのもよいでしょう。引き出しや棚にしまう場合は、必ず十分に乾かしておくこと。湿気がある場所に保管するとカビが生えてしまうこともあるので、湿気がこもりやすいシンク下などは避けたほうが無難です。

保管時の注意点

木製まな板を保管する際は、直射日光を避けることが大切。木はもともと水気を含んでいるので、過度な乾燥や温度変化に弱いのが特徴です。日光で急激な乾燥が進んだり温まったりすることで、反りや割れが発生する可能性もあります。また、均等に乾燥した状態を保つため、洗い流す際は表と裏の両面にしっかり水をかけるのもポイントです。万が一反ってしまっても、全面を濡らしたあと木の目が縦になるように立てかけておけば、大体は元に戻るので大丈夫。戻らないときは、反った凹面に濡れふきんを掛け、凸面に日光を当てて直す方法もあります。

まな板の寿命を延ばすためのヒント

お気に入りのまな板を見つけたら、できるだけ長く使いたいもの。ここでは、木製まな板の寿命を延ばすためのちょっとした工夫をご紹介します。

使い方の工夫

  • ・使う前にはまな板を濡らしておく
    食材のにおいがつくのを防ぐため、まな板を使う前に水でサッと濡らしておきましょう。長い時間水にさらす必要はなく、サッとくぐらせて軽く水気を拭くだけでOK。とくに、ネギやニンニクなどにおいの強いものを切るときや、肉や魚など生ものを切る前は必ず水で濡らしておくのがポイントです。

  • ・長持ちさせるなら食材別のまな板を用意
    まな板を長く使いたい人は、食材ごとに使い分けるのがおすすめです。理想的なのは、野菜用・肉用・パン用と、食材別に使い分けること。サイズ違いでそろえておくとさらに便利です。収納スペースが限られている場合は、野菜用と肉・魚用を分けておけば、衛生面を気にせず使えます。1枚のまな板を使うのであれば、両面で用途を分けるのもよいでしょう。

  • ・2枚のまな板を日替わりで使う
    自分が使いやすいサイズのまな板を2枚用意し、日替わりで使うのもまな板を長持ちさせるのに有効です。木には復元力があるので、包丁によってついた傷も、洗って乾かす過程で目立たなくなるもの。翌日はしっかりと乾かす日にあて、別のまな板を使うことで、よい状態を長く保てます。

交換時期の目安

木製まな板の寿命は、一般的に5~7年ほどです。プラスチック製は2年ほどで買い替えることが多いので、木製まな板のほうが長く使えます。木製のまな板は、きちんと手入れしながら使うことで長く使えるアイテムといえるでしょう。もちろん、途中で黒ずみなどが濃くなったり、キズが目立ってきたりしたときも買い換えのタイミングです。正しい手入れをしているのにもかかわらず、黒ずみなどの汚れが落ちなくなった場合は、まな板の表面がすり減っている可能性も。

薄いまな板だと長期の使用で歪んだまま直らないこともあるので、その場合も交換を検討する判断材料になります。買い替えの必要があるのにそのまま使い続けると、雑菌やカビの繁殖につながり、食中毒のリスクもあるので注意が必要です。包丁のあたりも悪くなるため、食材を切りづらいと感じることも増えるはず。また、見るからにくたびれたまな板を使っていると、料理のテンションも下がります。買い換えのタイミングが来たと判断したら、新たなお気に入りを探しましょう。

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