2024 / 10 / 14
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木材の家具は自然な風合いや温かみが魅力的で、インテリアとして人気です。一方、天然素材でできているため、環境の影響を受けやすく「割れ」が生じてしまうことがあります。木材の家具が割れてしまう主な原因は「乾燥」です。木材は、内部に水分を含んでいます。家具が作られた木材が時間の経過とともに乾燥する際、木材内部の水分が蒸発していきます。水分の蒸発によって木材は収縮しますが、収縮の程度が木材の各部分で異なることがあります。特に木材の表面が急激に乾燥すると内部と表面で乾燥速度の差が生じ、内部に応力が発生します。この応力が大きくなると、木材の表面や内部に割れが生じることがあるのです。
木材の家具が空気乾燥による割れを防ぐためには、室内の湿度を適切に管理することが非常に重要です。木材は湿度の変化に敏感で、湿度が低すぎると収縮してひび割れが生じ、湿度が高すぎると膨張して反りが発生します。特に急激な湿度変化は、木材の割れやひび割れの原因となることがあります。理想的な湿度は一般的に40%から60%の範囲です。この範囲内で湿度を保つことにより、木材の膨張と収縮を最小限に抑えることができ、結果としてひび割れや反りのリスクを軽減できます。
湿度を管理するには、湿度計を使用して室内の湿度を常に確認したり、冬場や乾燥した季節には、加湿器を使って室内の湿度を調整したりすることが有効です。また室内に観葉植物を置くことで、自然に湿度を保つ効果があります。植物は蒸散作用により水分を放出し、室内の湿度を一定に保ちます。室内の空気を循環させるために、定期的に換気を行い、湿度を適度に保つことも大切です。
室内の湿度を適切に管理することで、木材の家具の耐久性を向上させることができます。乾燥によるひび割れや反りといった損傷は、家具の寿命を縮める要因になります。湿度を一定に保つことで、木材の安定性を保ち、劣化を防ぐことができます。その結果、家具の耐久性が向上し、長期間にわたり美しい状態を維持することが可能になるでしょう。
室内の温度変化を避けることで、木材の家具の収縮と膨張を防ぐことができます。木材は温度と湿度の変化に敏感で、温度が上がると木材内の水分が蒸発して収縮し、逆に温度が下がると水分を吸収して膨張します。このような変化が頻繁に起こると、木材が割れたり反ったりする可能性が高くなってしまいます。したがって、家具を安定した温度環境に置くことで、木材の収縮と膨張を最小限に抑え、ひび割れや反りを防ぐことができるのです。
直射日光を避ける
直射日光が当たる場所に家具を置くと、家具の表面温度が急激に上昇し、木材が収縮する可能性があります。カーテンやブラインドで日光を遮る、または家具を窓から遠ざけることで、直射日光の影響を軽減できます。
暖房器具や冷房器具の近くに置かない
暖房器具や冷房器具の近くは温度が大きく変動するため、木材にダメージを与えることがあります。特に暖房器具は空気を乾燥させるため、木材が収縮して割れるリスクが高くなります。家具はこれらの器具から少なくとも1メートル以上離して設置するのが望ましいです。
急激な温度変化を避ける
春から夏、または秋から冬にかけての季節の変わり目など、急激な温度変化がある時期には、室内の温度をゆっくりと変化させることが大切です。エアコンの設定温度を徐々に変更するなどして、家具が環境に適応しやすいようにしましょう。
木製家具を配置する場所は、通気性が良いことが大切です。通気が悪い場所では湿気がこもりやすく、カビや腐食の原因となることがあります。風通しの良い場所に置くことで木材が自然に調湿され、長持ちします。また、床から適度に離すことも効果的です。木製家具を直接床に置くと床からの湿気や温度の影響を受けやすくなります。特に、床が冷たかったり湿気が多かったりする場合は、木材にダメージを与えることがあります。適度な高さの脚やマットを使用して、家具を床から少し離して配置すると良いでしょう。
直射日光が長時間当たる場所や、温度と湿度が急激に変化する暖房器具や冷房器具の近くの場所の他にも、木材の家具を置くのを避けた方がいい場所がいくつかあります。例えば玄関や廊下など、風通しが良すぎる場所では、湿度が低くなりすぎて木材が乾燥しやすくなります。また、冷たい風が直接当たることで、木材が冷やされ乾燥が進むことがあります。冬場の窓際やエアコンの風が直接当たる場所などの湿度が低い場所、浴室の近くや換気が不十分な湿度の高すぎる場所も避けましょう。また窓際や外壁に面した場所、暖房が効いていない部屋など、温度変化が激しい場所は木材が収縮・膨張を繰り返し、割れや反りが発生する可能性が高くなるため、避けると良いでしょう。
木材の家具が空気乾燥による割れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。具体的な清掃の方法として、木製家具の表面に溜まった埃や汚れを柔らかい布で定期的に拭き取ります。湿った布を使用する場合は、余分な水分をしっかり絞ってから使用し、水分が残らないように乾拭きしましょう。木材が埃や汚れによってダメージを受けるのを防ぎます。また、季節が変わるとき、特に湿度や温度が大きく変わる時期には、木製家具を点検して、割れや乾燥が進んでいないか確認します。
必要に応じて、ワックスやオイルの塗り直しを行うと良いでしょう。定期的にワックスや家具用オイルを塗布することで、木材の表面を保護し、乾燥や割れを防ぐ効果があります。天然オイル(ミツロウ、ティークオイルなど)を使うと、木材がしっとりとした状態を保てます。塗布後は、余分なオイルを拭き取り、しっかりと乾燥させます。
木材の家具の表面に傷がつかないように、コースターやマットを使用して、熱や水分が直接触れないようにすることが大切です。また、家具の上に置く物を定期的に動かして、長期間同じ場所に圧力がかからないようにすることで、家具の割れが起こりにくくなります。小さな傷や割れが見つかった場合は、早めに補修することが大切です。市販の木材用充填剤やワックススティックを使用して、傷を埋めて修復しましょう。また、表面が剥がれた場合は、専用の仕上げ材で再塗装することが推奨されます。小さな傷や割れを早めに補修することで、家具の寿命をさらに延ばすことができます。
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