ダイニングテーブル選び方の基本:空間に合ったテーブルの選び方

2024 / 10 / 22

素敵なダイニングスペースを作るには、空間に合うか、どのような使い方をするのか、収納は必要なのかなど、ライフスタイルにぴったり合うものを選ぶことが大切です。

暮らしにフィットしたダイニングテーブルを選ぶために

ダイニングテーブルの使用頻度や使い方はさまざまです。たとえば、朝食や軽食はキッチンのカウンターで食べる場合、ダイニングテーブルを使うのは夕食時のみという場合もあるでしょう。食事をする以外にも、勉強や仕事に使ったり趣味の活動に使ったりする場合、日常的に使う回数は多くなります。くつろぎ感を重視するのか、多用途に耐える機能性を重視するのかなど、それぞれのシーンをイメージして選ぶと自分の生活にフィットしたものが選べます。

使う人に合わせてダイニングテーブルのサイズや形を選ぼう

まずは、家族構成や使う人に合わせ、サイズ・形状を選びます。使いやすいダイニングテーブルを選ぶためには、動線が確保できるかも確認することがも大切です。

テーブル幅は「1人分に必要なサイズ × 人数」が基本

食事をする際に1人が必要とするスペースは、一般的に「幅60cm × 奥行き40cm」程度といわれています。これに使用する人数を掛け合わせたものが、最低限必要なテーブルのサイズです。ゆったりとくつろげるよう、1人分の横幅は、20cm足した約80cmを目安にするとよいでしょう。

【天板サイズの目安】

使用人数長方形・正方形円形
1〜2人幅80cm × 奥行80cm直径80cm
3~4人幅150cm × 奥行80cm直径100cm
6人幅180cm × 奥行80cm直径120cm

上記にあげたのはあくまで目安のサイズです。実際に設置するスペースや使用目的に合わせて確認してください。2人用を探している人も少し大きめのサイズを選んでおけば、作業する際や来客時に便利ですよ。

天板の形を選ぶ

天板の形状は、部屋のスペースやレイアウトに合わせて選ぶのがポイントです。オーソドックスなのは長方形。通常は短い辺を壁に寄せて使い、人数が多いときは壁から離して椅子を増やすこともできます。少人数で使うなら、コンパクトな正方形や柔らかい印象を与える円形も候補にいれましょう。

テーブルの高さ・脚の形状もチェック

ダイニングテーブルの高さは、70~72cmが標準的です。ただし、座り心地のよさは椅子の高さにも左右されます。ダイニングチェアに座った際に、太ももが天板裏にあたらないことが大切。チェアの座面とテ天板の間に27〜30cmほど余裕があるかを確認しておきましょう。

脚の形状には、4本脚のほか、1~2本脚タイプもあります。脚の本数が少ないほうが省スペースに使えるイメージもありますが、脚の位置によっては椅子をしまいにくかったり、人の足があたってしまったりするので注意してください。

動線の確保も忘れずに

使い勝手のよいダイニングスペースを作るには動線の確認が欠かせません。椅子を引いてスムーズに座ったり立ち上がったりできるか、うしろをほかの人がスムーズに通れるかなど、ダイニングテーブルの周囲に十分なスペースを確保できるかも忘れずにチェックしましょう。

【ダイニングテーブルのまわりに必要なスペースの目安】

  • 座るのに必要な空間:テーブルから50cm
  • チェアをうしろに引くために必要な空間:テーブルから80cm
  • チェアのうしろを通るために必要な空間:テーブルから90cm

空間にマッチするダイニングテーブルのデザインやスタイル

理想的なダイニングエリアを作るには、ダイニングテーブルと、部屋の雰囲気や既にある家具との調和が大切です。インテリアスタイルや素材をチェックして、ぴったり合うものを見つけましょう。

インテリアスタイルとの調和

統一感のある空間を演出するためには、部屋全体のインテリアとの調和が重要。モダン・クラシック・ヴィンテージ・ナチュラルなど、部屋のインテリアスタイルに応じてダイニングテーブルのデザインを選びましょう。ほかの家具や小物との相性も考慮すれば、さらに一貫したスタイルでインテリアをまとめられます。

モダンなインテリアが好みなら、シンプルで洗練されたデザインのテーブルをチョイス。スリムな脚や光沢のある天板など、細部のデザインやツヤ感にもこだわることで、さらに与える印象が左右されます。一方で、温かみのある雰囲気を求めるなら、曲線が多用されたデザインを選ぶのがポイント。ファミリーで使う場合は、汚れや傷が目立ちにくいかも確認するとよいでしょう。

素材や色の選び方

どんなインテリアにも合わせやすいのは木製テーブルです。モダンな空間にも、ナチュラルテイストな空間にも違和感なくなじむので、悩んだら木製から選ぶのがおすすめです。黒いアイアンの脚を合わせるなど、異素材とのミックスでさらにバリエーションが広がります。

また、全体の統一感を重視するなら、色の選び方も重要。ナチュラル系インテリアには明るい色合い、モダンインテリアにはダークな色味がフィットしやすいでしょう。ダーク系の床にあえて明るい木製テーブルを合わせるなど、遊び心を加えるのもおしゃれな空間を作るテクニックです。

ライフスタイルに合わせて機能性にも注目

ライフスタイルによっては、機能性の高いダイニングテーブルを選ぶのもありです。天板の下に薄い引き出しがついたものは、頻繁に使うカトラリーやテーブルクロスを収納できて便利。棚つきなら、小物をディスプレイしたり子どもの宿題に使う文房具を置いておいたりと、フレキシブルに使えます。

シーンで使い分けたい人には、エクステンションテーブルもおすすめ。天板のサイズを変えられるので、来客などで人数が増えても対応可能です。別にテーブルを用意する必要がなく、スペースや費用を節約できるというメリットもあります。

椅子や照明との調和も重要なポイント

周辺のインテリアアイテムと調和させることで、ダイニングテーブルのよさがさらに引き立ちます。購入したあとで「なんだかしっくりこない」と感じてしまうことのないよう、部屋全体でのバランスを重視しながら選びましょう。

ダイニングテーブルに合わせる椅子は、ダイニングの印象を決める大切な要素です。そろいすぎて味気ないのが気になる場合は、あえてバラバラの椅子を合わせるのもおすすめ。テーブルと椅子の「色」「形」「素材」「質感」のどれかを統一すれば、おしゃれな印象にまとまります。

照明選びもダイニングテーブルの心地よさを左右します。大きなテーブルには小さめのペンダントライトを多灯吊りしたり、広い範囲を照らすシャンデリアを合わせたりするのもありです。落ち着いた大人っぽい空間を作るには、カバーから光が漏れないタイプを選ぶのもよいでしょう。吊るす高さにも注意し、食事中に直接光が目に入らないよう調整してくださいね。

ダイニングテーブルのメンテナンス

長く使うためには、耐久性やお手入れのしやすさも忘れずにチェック。とくに、無垢材のダイニングテーブルを選ぶ場合は、保証やアフターサービスが充実しているショップで購入することが大切です。

長く愛用するなら耐久性のある素材を選んで

ダイニングテーブルをできるだけ長く使いたいという人には、長期間の使用にも耐えられる木製がおすすめです。とくに、ケヤキ・カエデ・オーク・ウォルナットといった硬質な木材は傷や衝撃に強く、毎日の使用に適しています。木製のテーブルは経年変化を楽しめるのも魅力のひとつ。時が経つにつれて味わいが増すので、長く使うほど美しい外観も手に入ります。

お手入れのしやすさを確認

お手入れのしやすさも忘れずに確認しましょう。適切に加工された木製テーブルを選べば、基本的なお手入れは乾いた布でサッと拭き取るだけでOK。中性洗剤を使ったお手入れも可能なものであれば、ひどい汚れにも対応できます。無垢材を使ったテーブルの場合は、定期的に木製用のワックスやオイルを塗布することで、木材を保護しながら美しい光沢もキープできます。

長期的な保証やアフターサービスの有無も要チェック

長く愛用したい人は、長期的な保証やアフターサービスの有無も確認しておきましょう。とくに、湿度や気温によって反りや割れが起こりやすい無垢材の場合、いつでも相談できるメーカーや販売店からの購入がおすすめです。なかには、天板についた傷を削って新たに塗装するメンテナンスや、脚の長さを調節するリメイクに対応している店舗もあります。

コストパフォーマンスに優れたダイニングテーブルを手に入れよう

ダイニングテーブルを購入する際は、予算も明確にしておきましょう。予算内でコストパフォーマンスに優れたものを選べば、購入後の満足度もグッと高まります。

購入前に予算を決めておく

大きなアイテムであるダイニングテーブルの購入時は、はじめに予算をしっかりと決めておくことが大切です。いろいろな商品を検討していると、予算がどんどんあいまいになりがち。ダイニングチェアも同じタイミングで購入するなら、トータルでどのくらいの予算が必要なのかを検討しましょう。住んでいるエリアによって配送料が異なる場合も多いので、配送料や保証にかかる費用なども忘れずに確認してください。

こだわりたいポイントを明確に

予算を決める際は、自分がこだわりたいポイントをはっきりさせておくのがコツです。ブランド品から選ぶのか、オーダーして自分の好みのテーブルをいちから作るのかなど、あらかじめ決めておきましょう。また、アウトレットを利用する選択肢もありますが、保証やアフターサービスが充実した店舗で選ぶほうが、結果的にコストパフォーマンスに優れたテーブルを手に入れられます。

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