銘木とは?「屋久杉」や「玉杢けやき」の魅力

2024 / 12 / 23

希少性や美しさゆえに人気の高い「銘木」。三大銘木などのほかに、独特な年輪と豊かな香りをもつ「屋久杉」や、華麗な木目模様と圧倒的な硬さを誇る「玉杢けやき」などがあり、自然が生んだ芸術品ともいえる存在です。見る者を魅了し、触れるだけでその価値が伝わる銘木の魅力を詳しく解説します。

銘木の魅力と活用例

「銘木(めいぼく)」とは、とくに美しい木目・質感・色合いをもち、希少価値が高い木材のこと。明確な定義はありませんが、樹種や産地などによって以下のような銘木があります。

  • 世界的に有名な樹種で、高品質かつ希少価値もある(マホガニーなど)
  • 特定産地の木材で、優れた材質と美しさが評価されている(ヒノキ・栃など)
  • 希少な杢目をもつものや、高樹齢・大径木など(玉杢けやき・屋久杉など)

銘木の大きな魅力は豊かな木目の表情ですが、高い品質と耐久性も見逃せません。長期間の使用にも耐えられる品質をもつことから、家具や建築材のほか楽器などにも使われます。文化的・歴史的価値がある銘木もあり、芸術性が高い木材としても評価されています。

銘木は普通の木材と何が違う?

銘木と一般的な木材との違いは、なんといってもその希少価値の高さです。通常の木材と違って流通する数がかなり少ないので、樹種や樹齢にもよりますが、なかには高額な価格で取引されている場合もあります。

自然の恵みをたっぷりと受けて育つ銘木は、時間をかけて形成された美しい模様が特徴。そのため、家具やテーブルとして使われることで、部屋全体に特別な雰囲気をもたらしてくれます。普通の木材とは一線を画す、特別な存在感を放つのが銘木の特徴といえるでしょう。

銘木と名木は同じもの?

銘木の読み方は「めいぼく」です。漢字の異なる「名木」と似ているので、違いがわからない人もいるのではないでしょうか。名木は高樹齢の大木を指し、神社やお寺などにある由緒ある木もそのひとつ。一方の銘木は木材そのもので、個性豊かな風合いや材質が高く評価された木材を指します。

銘木を使った一枚板テーブルや家具が人気

独特な存在感を誇る銘木は、一枚板テーブルや家具にもよく使われます。まるで自然が生んだ芸術作品のような風格あるたたずまいは、デザイン性の高いインテリアアイテムとしても人気。銘木を使った家具がひとつあるだけで、部屋がグッと引き締まり、高級感のある空間が演出できます。

また、しっかりと手入れをすれば、長く使い続けられるのもうれしいポイント。世代を超えて愛される品質を備えているので、一生ものの価値ある家具がほしい人にもおすすめです。希少性が高いものほど高価ですが、その分特別な存在感が得られるのが銘木家具のよさといえます。

銘木の種類 | 世界や日本の代表的な銘木

銘木にはどのような種類があるのか、世界や日本で知られる有名なものをご紹介します。

世界の三大銘木

世界の三大銘木は、マホガニー・チーク・ウォールナットの3種。高級木材として知られ、とくにマホガニーとチークは希少で手に入りにくい木材です。自生しているものはほぼ流通しておらず、おもに植林された木が使われます。

アジアや熱帯地域に生息する、紫檀(シタン)・黒檀(コクタン)・鉄刀木(タガヤサン)などもよく名前を聞く銘木です。濃いめの色合いと光沢が特徴ですが、過剰な伐採により絶滅が危惧されているため、現在では使用が制限されている場合もあります。

関連記事:チーク 世界三大銘木の知られざる魅力と活用法

日本の銘木

「日本三大美林」といわれる天然林が、木曽ヒノキ・青森ヒバ・秋田杉です。木曽ヒノキは緻密な木目の美しさが高く評価され、法隆寺五重塔など重要な建築物にも使われています。青森ヒバは繊細な木目とともに抗菌・防虫効果があることでも知られ、秋田杉は均等で美しい木目が特徴です。

ほかにも、「日本三大人工美林」と呼ばれるのが、天竜杉・吉野杉・尾鷲(おわせ)杉。育っている地域ごとに特色が異なり、それぞれが銘木として人気の木材です。

美しい杢目が堪能できる「屋久杉」や「玉杢けやき」に注目

上記のほかに、特定産地や珍しい杢目によって名を馳せる銘木もあります。ここでは、希少性が高く高値で取引されることもある「屋久杉」と「玉杢けやき」をご紹介します。

屋久杉(やくすぎ)

屋久杉は、世界自然遺産の屋久島に生息している針葉樹。樹齢数百年から数千年の古木があり、緻密で美しい木目が特徴です。心材は濃い色合いで、通常の杉とは違う上品な独特の香りがします。樹脂が豊富で腐りにくく虫にも強いため、耐久性に優れた木材としても人気です。

縮み杢や虎杢など珍しい杢目が現れることもあり、その美しさには思わず目を奪われるほど。2001年に伐採が禁止され、希少価値はさらに高まることになりました。家具や工芸品に用いられ、高級材として珍重されています。

玉杢けやき(たまもくけやき)

玉杢けやきは、ケヤキのなかでも特に珍重される銘木です。大きな特徴は、木目に現れる同心円状の美しい模様。「玉杢」と呼ばれ、樹木の成長過程で枝分かれした部分に生じる独特の木目です。

玉杢けやきは、その希少性と美しさから高値で取引され、高級家具や建築の装飾材として使われています。ケヤキ特有の堅牢さと耐久性も兼ね備えており、長年使用することでさらに味わいが増す特性があります。

関連記事:欅(けやき)の美しさ

銘木の選び方と販売店

銘木を手に入れたいと思っても、どのように選べばよいのか迷うことも多いでしょう。選ぶときのポイントとともに、販売している場所についてもご紹介します。

銘木を選ぶときのポイント

銘木を選ぶときは、まず木目と色合いに注目。テーブルやキャビネットなど何に使うかに合わせ、空間との調和も考慮しながら選ぶことが大切です。多くの銘木は時間とともに色合いが変化するため、将来的な色の変化も想定して選びましょう。

品質と耐久性のチェックも重要です。希少性が高いものや有名産地の銘木は、手に入りにくいがゆえに価値が高くなりがち。実際に木材を見て触れ、質感や香りも確認することをおすすめします。

銘木はどこで購入できる?

銘木の専門店など、さまざまな場所で銘木を扱っています。主な販売場所は以下のとおり。

  • 銘木店
  • 木材専門店、一枚板の専門店
  • オーダー家具屋
  • 一般の家具店
  • 製材所
  • 地域の市場や展示会
  • オンラインショップ

個人が銘木を購入する際、銘木店からオンラインショップまで広い選択肢から選ぶことになります。なかにはDIYなどで使う端材を取り扱っているところも。高価なものも多いので、スタッフに相談しながら選べるところだと安心です。

一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材:

チーク 納入事例

ウォールナット 納入事例

欅(ケヤキ) 納入事例

銘木を使った家具のメンテナンス

銘木を使った家具は、美しさと耐久性を保つためのメンテナンスが欠かせません。乾いた柔らかい布でこまめに拭く、水分や汚れはすぐ拭き取るといった日常的なお手入れに加え、定期的なメンテナンスも必要。数か月に1~2度オイルやワックスを塗り、木材を保護することで乾燥や割れを防ぎましょう。

直射日光や暖房器具からの熱は避け、適度な湿度を保つことも大切なポイント。傷がついた場合は必要に応じて補修します。銘木家具の魅力を長く楽しめるよう、専門店にメンテナンスを依頼するのもおすすめです。

まとめ | 銘木だけが持つ美しい木目や風合いを楽しもう

銘木と呼ばれる木材には、ほかの木材と一線を画す美しさがあります。その分値段も高価ですが、世代を超えて愛用できることから、価格に見合う価値があるといえます。気に入った銘木に出会えたなら、その魅力を最大限に引き出せるよう、ふさわしい加工を施して長く楽しみましょう。

一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材のサイトはこちら
祭り屋 公式ネットショップ
https://www.maturiya.co.jp/ 

祭り屋 海老名店(直営ショップ・ショールーム)
https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/store#ebina

祭り屋 東五軒町店(直営ショップ・ショールーム)
https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/store#higashi

Back