ブラックウォールナットの魅力を徹底解説

2025 / 1 / 6

深みのある美しい色合いや耐久性から、一枚板テーブルや床材としても人気が高いブラックウォールナット。明るく変化していく色合いも魅力で、高級家具や楽器の材料として広く使用されています。この記事では、一般的なウォールナットとの違いや、インテリアへの活用方法などをくわしくご紹介します。

ブラックウォールナットとはどんな木?

ブラックウォールナットの自生地と特徴

ブラックウォールナットは、北アメリカ原産の落葉高木。主に、アメリカ合衆国の中西部から東部にかけて広がる広範囲の森林に生息する木です。適度な湿度を好み、とくに良好な生育地として、オハイオ川の氾濫原やミシシッピ川の低地などが知られています。カナダ南部の一部でも見られ、肥沃な土地と豊かな自然環境で自生しています。

ブラックウォールナットはクルミ科クルミ属の樹木で、英語表記は「Black walnut」、学名は「Juglans nigra」。成長すると高さ30~40メートルに達し、深く広がる根を持ちます。暗褐色の樹皮は縦に深い溝があり、乾燥や風に強いという特性があります。初夏には緑豊かな羽状複葉を持つ葉が茂り、秋には硬い殻に包まれたクルミの実が成ります。

ウォールナットとブラックウォールナットの違い

ウォールナットは広義にはクルミ属(Juglans)の木全体を指し、ヨーロッパ産のヨーロピアンウォールナット(Juglans regia)や、アジアに生息する種類も含まれます。一方のブラックウォールナットは、北アメリカ原産の特定種です。

色合いや木目などにも違いがあります。ヨーロピアンウォールナットなどに比べると、ブラックウォールナットは濃いめの深い褐色で、はっきりした木目を持つのが特徴。ウォールナット種がやや柔らかいのに対し、ブラックウォールナットには硬さもあります。経年変化も比較的早く現れ、より明るい茶色へと色合いが変化します。

木材としてのブラックウォールナット

ブラックウォールナットは木材としても人気の高い樹種です。日本の木材市場においても、高級感と品質の高さを象徴する樹種として確固たる地位を築いています。主に北米から輸入されたものが流通しており、美しい見た目と質感から、多くのプロジェクトで選ばれる人気の高い木材です。

木材としてのブラックウォールナットは、深い茶色から紫がかった色合いまで幅広い色調を持ち、繊細な木目が特徴です。硬くて衝撃にも強いため、高級家具や楽器に使われる木材として長く愛されてきました。加工時に狂いが少なく、着色もしやすいうえ、油分によって使い込むほど艶が増す点も魅力です。

無垢材や集成材に加工

無垢材として使用されるブラックウォールナットは、家具やフローリングなどに最適です。無垢材とは、天然の木を切り出して加工した一枚板のこと。木そのものの風合いや質感を楽しめるのが最大の魅力です。テーブルやキャビネットなどに広く使用されており、落ち着いた色合いを活かした床材としても高い人気があります。

内装材としても使用されるブラックウォールナットですが、高価格帯の木材でもあるため、化粧単板や集成材に加工されることもよくあります。化粧単板は突き板の一種で、薄くスライスした無垢板をベニヤなどの心材に貼ったもの。集成材は小さな板を接着したもので、どちらも無垢材より価格が抑えられます。

無垢材の一枚板は、接着剤などを使わない安全性の高さと、長く愛用できる耐久性の高さが魅力。一方で割れや反りなどが起こることもあり、定期的なメンテナンスが必要です。一方の化粧単板や集成材は割れなどが起きにくく、価格もグッと抑えられます。耐久性や質感は劣るので、用途に合わせて選び分けるとよいでしょう。

経年変化による色や風合いの違い

ブラックウォールナットの木材は、使用するにつれて美しい経年変化を見せます。はじめは深い濃褐色ですが、年月とともに明るい茶色へと変化し、独特の艶と風合いが増します。

ブラックウォルナットの色調は、次のような特徴があります。

  • 心材(丸太の中心部分)は淡褐色から黒紫色、辺材(外側に近い部分)は白に近い
  • 辺材から心材にかけてグラデーションを描き、マーブル模様のような模様を形成することもある
  • 木目や色には個体差があり、濃い色もあれば薄い色もある
  • 経年変化で黒や紫が徐々に抜け、落ち着いた赤みがかった色に変化する

ヨーロピアンウォールナットなどに比べると、経年変化は早く現れる傾向があります。家具やフローリングとして使うときは、こうした色調の変化も計算に入れておくことが大切です。

価格の傾向や販売場所

ブラックウォールナットの木材は、その高級感から価格が高め。特に大きな板や高品質な材は高額で取引されることもあります。主な販売場所は、専門の木材店や高級家具店、オンラインの木材市場など。アメリカ産の木材がメインで、無垢材の一枚板はオーダー家具などでも人気の素材です。

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ブラックウォールナットのインテリア活用

インテリアスタイルとの相性

ブラックウォルナットが持つ深みのある色調は、どんなスタイルのインテリアとも好相性です。とくにモダンテイストとの相性は抜群。畳や障子とも違和感なくなじむので、和モダンな空間にもぴったりです。ブラックやダークグレーをアクセントに加えると、グッと引き締まったおしゃれな部屋が作れます。

北欧スタイルとの相性もよく、ライトグレーやホワイトの壁にブラックウォールナットの家具を配置すると、あたたかみのあるコントラストが生まれます。落ち着いた色味と木目で北欧風のアイテムを引き立てつつ、力強い存在感を放つのがブラックウォールナットの強みです。

ブラックウォールナットの落ち着いた印象を活かし、異素材と組み合わせるのもおすすめ。ガラスやスチールなどの素材と組み合わせることで、スタイリッシュでありながらあたたかみもある空間を演出できます。とくに、ブラックの金属フレームを使用した家具との相性がよく、パッと目を引く部屋のフォーカルポイントにもなります。

ブラックウォールナットに合う色

インテリアスタイル同様、ブラックウォールナットはどのような色ともよく合います。王道は、深みのある濃褐色を活かし、ブラックやグレー、茶色のシックな色を合わせること。高級感を演出したい人におすすめの色合わせです。逆に、ライトブラウンやホワイトなどの明るい色と合わせれば、コントラストの効いた新鮮な印象も楽しめます。

一枚板テーブルはダイニング・オフィス・店舗用と多用途

ブラックウォールナットの一枚板テーブルは、重厚感のあるアイテムを好む人から高い人気を誇ります。

レザーやファブリック素材を使った椅子はもちろん、オフィス用チェアとの相性もバッチリ。自宅のダイニングテーブルはもちろん、オフィスや店舗用としても選びやすいあたたかみと風格を備えています。

まとめ | ブラックウォールナット

深い色合いと美しい木目が、どんな部屋にも高級感をプラスしてくれるブラックウォールナット。時間とともに明るくなり、長く愛用しても飽きずに楽しめます。一枚板テーブルや床材として使用すれば、あたたかみがありつつモダンな空間が完成するでしょう。

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