木を使った「ものづくり」を仕事にする喜び。家具を使う人への想いとは

2025 / 1 / 27

仕事としての「ものづくり」は、単に技術を駆使してものを生み出すことにとどまりません。そこには作り手の想いや未来への希望なども含まれ、ひとことで語りつくせない、とても奥の深い仕事といえます。今回は家具をメインに、木を素材とした「ものづくり」について、魅力や未来への展望などについて解説します。

はじめに:木を使った「ものづくり」の魅力

「ものづくり」にはさまざまな素材が使われますが、なかでも木を素材としたものには、職人の技術だけでなく、感性や愛情も大きな要素として加わります。木を使ったものづくりにはどのような魅力があるのか、詳しくご紹介していきます。

木を使ったものづくりとは

木を使ったものづくりでは、自然素材である木を使ってさまざまな製品を作ります。製作過程には、木材の選定から始まり、加工、組み立て、仕上げまで、非常に多くのステップが含まれるのが特徴。木工の技術は古くから伝わり、現代でも職人たちがその技術を継承しながら、現代の技術も融合させることで製作を行っています。

木材で作られるものは、美しい家具や建築物、アート作品など多岐にわたります。木の温もりや独特の香り、色合いなどが、製品に独自の魅力を与えるのはみなさんもご存じのとおり。木を使ったものづくりは、素材としての木の美しさと職人の技術が融合する、芸術的なプロセスなのです。

新たな形に生まれ変わる瞬間に立ち会える

木を素材にしたものづくりは、自然の恵みを活かすことが第一の意義です。それと同時に、職人の技術や感性によって新たな命を吹き込む作業でもあります。職人は、その高い技術で木の持つ特性を見極めながら、「削る」「磨く」といった作業を繰り返し、自然素材が新しい形へと生まれ変わる瞬間に立ち会います。

ものづくりの過程では、木という素材が持つ温かみや個性を、最大限に引き出すことが求められます。そのうえで、人々の生活のなかで長く愛される製品として仕上げる。それこそが、木を使ったものづくりの魅力です。

木工を仕事にすることは、新たな挑戦の連続

ものづくりの過程で生まれる挑戦や、難しい加工を乗り越えたときの達成感は、ほかの仕事では味わえない特別な体験です。それぞれの樹種や個体によって「硬さ」「色合い」「木目」が異なるため、職人には素材の特性を正しく見極める目と高い技術力が欠かせません。

素晴らしい木材を目の前にしたとき、職人は「自分の技術で、どんな作品に生まれ変わらせることができるか」とゾクゾクするもの。手作業で形を整えたり、じっくり磨く工程は、地道な作業の繰り返しに見えますが、そこには木と向き合う瞬間の喜びが詰まっています。

家具の使い手への想い

使い手への想いは職人を支える原動力。家具を作る職人にはさまざまなタイプの人がいますが、使い手に寄り添ったものづくりを長年続けている人もたくさんいます。

ものづくりで人々の生活を豊かに

家具が人々の生活にどのように寄り添い、愛されているか。家具職人に必要なのは、常に使い手のことを想いながら、木という素材と向き合う姿勢です。いくら見た目が美しくても、使い勝手が悪かったり空間になじまなかったりするようでは、優れた家具とは言えないのです。

たとえば、家族が集まるダイニングテーブルは、笑顔とともに食事をした思い出が刻まれていく家具。職人の多くは、自分の手によって形作られた家具が、人々の日常生活の一部となり、その生活を豊かにすることを願っています。

メンテナンスや修理を通じた交流も

家具職人の場合、家具を作っておわりではなく、その後のメンテナンスや修理にも携わることがあります。丁寧に手を加えることでさらに長持ちするのは、木製家具の大きなアドバンテージ。ときにはメンテナンスを介してユーザーとの交流が生まれるのも、木製家具を扱う職人ならではの喜びです。

直接顔を合わせることがなくても、大切に使われた家具は職人に感動を与えます。それが自分が手がけた家具ならなおさらです。また、丁寧な仕事ぶりは使い手にも伝わるもの。そうした交流は、よりよいものづくりを目指す職人の原動力にもなります。

木を使ったものづくりの未来

ものづくりには、作り手の存在はもちろん、伝統の継承や技術との融合などさまざまな要素があります。ここでは、木を使ったものづくりの未来について解説します。

家具づくりの現状とは

家具職人にかぎらず、日本のものづくりの現場では、伝統技術の継承と新しい技術の融合が重要な課題となっています。多くのベテラン職人が引退し、後継者不足が深刻化しているのは以前から言われていること。ところが一方で、若い世代が新しい素材やデジタル技術を取り入れ、現代的なデザインの家具を生み出す動きも見られます。

とくに、3Dプリンティング技術やCADソフトウェアを活用したデザインは、従来の家具製作に革命をもたらしました。リサイクル素材やエコフレンドリーな材料の使用も増え、使い手の多様なニーズに応える革新的な製品が次々と市場に登場。テクノロジーとの融合で、家具職人の技術はさらに進化し続けています。

次世代に木の美しさと伝統を伝える役割

木の美しさや技術を伝えていくことは、貴重な財産を残すためにとても重要です。伝統的な木工技術は、職人たちの長年にわたる経験と知識の集積。これを守り育てることは、文化の継承そのものです。現在、多くの職人たちがワークショップなどを通じて、若い世代にその技術を伝える努力をしています。

また、オンラインショップやSNSの普及で、職人の作品が広く認知されるようになったことも見逃せません。直接販売する機会も増え、遠方の工房が手掛けた家具なども手軽に購入できるようになりました。伝統を守りながらも時代に合わせた対応が求められるなかで、ものづくりの現場も日々進化しています。こうした取り組みが、木工技術の未来を明るくする鍵なのです。

環境に配慮した持続可能なものづくり

環境に配慮したサステナブルなものづくりは、未来のために重要です。サステナブル(Sustainable)とは、「持続可能な」「維持できる」という意味。環境だけでなく、社会や経済などのあらゆる場面で、将来にわたって持続可能な状態を保つことを指しています。

サステナブルな家具には、環境に配慮した素材や製造方法を使用したものがあります。例えば、以下のようなものです。

家具の種類特徴
リサイクル素材を使用廃材やリサイクル素材を使用し、新たな資源を消費せずに製造される
天然素材を使用木材・竹・籐などの天然素材を使用した家具は、持続可能な森林管理から得られたものが望ましい
エコフレンドリーな塗料や接着剤を使用有害物質を含まない、環境に優しい塗料や接着剤を使用したもの
地元で製造した家具地元の職人によって手作りされた家具は、輸送によるCO2排出を減らす効果が期待できる
デザイン性と機能性を兼ね備えた家具長持ちし、修理もしやすい家具は、廃棄物を減らすことにつながる

これら以外にも、資源の無駄を省き、環境への負荷を減らせる取り組みにはさまざまなものがあります。リサイクル素材だけに目が行きがちですが、長く使える木製家具を使うことは、サステナブルを実現することにもつながるのです。

祭り屋の家具

ものづくりに関わるということは、社会とのつながりを強く持つことにほかなりません。とくに、家具職人は、木材から生活で使うさまざまなアイテムを作り出します。自然の恵みに感謝しながら、使い手に寄り添ったものづくりをすることこそが、家具づくりの醍醐味です。

祭り屋家具工房では、一枚板の唯一無二の美しさを引き出し、長く愛着をもって使っていただけるようシンプルでしっかりとしたテーブル、家具をお届けしております。お客様の生活スタイルに馴染むよう、天板サイズ変更、着色なども細かく対応可能です。

木は大地に聳え立っているときには人間に生を与えてくれます。 木は切り倒された後にも、人間に生活を与えてくれます。祭り屋家具工房では、その木々たちに感謝を込めて心なごむ空間を創造しています。想いのこもった家具をぜひ手に入れてみてくださいね。

一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材のサイトはこちら
祭り屋 公式ネットショップ
https://www.maturiya.co.jp/ 

祭り屋 海老名店(直営ショップ・ショールーム)
https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/store#ebina

祭り屋 東五軒町店(直営ショップ・ショールーム)
https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/store#higashi

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